2019/09/18
国際交流部会では2016年より国際学会Uddevalla Symposiumに4年続けてSpecial Sessionを提案し、答えの出ていない「地域イノベーション・クラスターの生成及び持続メカニズム」に関した研究報告と国内外の研究者とのディスカッションの機会を設けています。2019年度は、統一論題『Unlocking the Potential of Regions Through Entrepreneurship and Innovation』の下、イタリアのラクイラで6月27日(木)~29日(土)の3日間にわたり20数か国から約200名の研究者が参加し、文化や経済状況の異なるバックグランドからのコメントが飛び交い、貴重な学びの機会を得ることが出来ました。
本パネルディスカッションの論題『Kinds of Regional Resources that Contribute Innovation and Creation of New Industries(イノベーションや新産業創出に貢献する特定の地域の資源とは何か)』は、国際交流部会が提案し実施された本年度の特別セッションのテーマです。国際交流部会主催の特別セッションは28日・29日の2日間、ロシア、イタリア、オランダ、日本の研究者やグループによる計8報告を集めました。
地域活性学会第11回研究大会国際交流部会セッション(9/14、長崎県大村市)にて、日本の研究者との意見交換を行うことを目的に、ラクイラで発表した日本人研究者4名が、それぞれ10分間で研究報告を行い、パネルディスカッションではUddevalla Symposiumで出された質問やコメントにも言及しながら、新産業を生み、持続可能な産業クラスターであり続けるポイントは何か、オープンクエスチョンの問題に切り込みました。要点は下記の通りです。
Kinds of Regional Resources that Contribute Innovation and Creation of New Industries
(イノベーションや新産業創出に貢献する特定の地域の資源とは何か)
パネラーの発表は、「400年以上続く燕三条の産業クラスターの変遷のメカニズム(吉川報告)」「イタリア・プラトのテキスタイル産業集積の変遷のメカニズム(松本報告)」の第1群、「新産業創出の苗床となる市民活動/非営利セクターの役割とメカニズム(今瀬報告)」「新しい産業クラスター誕生に果たす市民起業家とインタミディアリーの役割とメカニズム(鵜飼報告)」の第2群の2つに大別できるだろう。
第1群は、存在する産業クラスターが持続し続ける要因を探り、第2群は、新産業クラスターが誕生する要因を探る。本セッションでは、これら2つの視点から、「イノベーションや新産業創出に貢献する特定の地域の資源とは何か」を考える。
9:00~ 国際交流部会の紹介&パネルディスカッションの目的説明(部会長)
9:10~ パネラー報告(一人自己紹介を含め要点のみ報告:各々10分)
9:50~ パネルディスカッション(30分)
論点① 産業クラスターに影響を及ぼす地域の資源をどの様に捉えているか?(一人1分×4人&5分ディスカッション)
論点② 産業クラスターのライフサイクルでみて、誕生期と転換期で効力を発揮する資源にどのような違いがあるか?(一人1分×4人&5分ディスカッション)
論点③ 産業クラスターの持続可能性はマネジメント可能か?(一人1分×4人&5分ディスカッション)
10:20~ 会場とのその他テーマでのQ&A
10:30 終了
(個人的な振返り)
(気づき)