2014/02/01
「公益社団法人 愛知県看護協会」のサードレベル研修で、幸いにも講師を務めさせていただいている。私の担当は、毎年6月の起業論だ。看護業界で起業?と思われがちであるが、看護部長、総師長クラスが参加するサードレベル研修では、医療業界を取り巻く各種の環境変化を踏まえた医療機関の「新規事業」や看護師等の「独立創業」が切実なものとなっているのだ。
私の担当する起業論の対になるのが、起業された看護関係者による起業家講義。そこで、私は、コミュニティビジネスの起業事例(看護師の方の独立創業を中心に)、経営感覚の体験(意思決定とお金の巡りの関係を体感する)、新アイデア創出のための思考プロセスと思考法(未来デザイン考程を中心に)を3時間の中で実践するカリキュラムを組んでいる。そして、比重は、事前の予習や準備ではなく、当日の3時間とその後の自宅学習に置く。
果たして、結果は?先日受け取った講義評価をスキャンして、掲げました。ある意味、看護の現場とかけ離れた講義であり毎年反応が気になるところ。どちらともいえない以上(3以上の3・4・5評価)が、概ね満足されていると考えてみると、2の回答の項目が注目される。設問1と設問2で2が多いのは講義の設計上の問題であり、順当な回答だろう。その一方で、設問5の要点の分かりやすさ、設問9の理解度と講義スピードの関係で2がわずかでもいらっしゃる点は、要点の振り返り方を工夫することで解消されると考えている。次年度の課題だろう。
自由記述では、次のようなご指摘をいただいた。そのまま紹介したい。
・起業の思考プロセスを事例演習を体験でき、わかりやすかった。
・大変勉強になりました。有難うございました。
・理念を設定する過程、自分の考えを整理するのに役立つ方法であった。
・自分たちが考えることができる講義内容でした。
・講師の先生も仰っておられましたが、時間的には無理があったが、実践的で理解できたと思います。
・聞き取りやすい言葉、分かりやすい講義展開、時間が不足
・経営は難しい。人件費は大きくウェイトを占めている。