2012/11/01
昨日(10/31)、街づくりコンサルタント・西脇プランニングオフィスの西脇先生に2年生のゼミへお越しいただき、名古屋市商店街連携支援事業で課題の一つとしている「藤が丘あきない憲章(藤が丘ウェイ)」の意義と考え方についてご指導いただきました。恐らく学生達も雲をつかむ思いで活動してきた中、光明が見出せたのではないかと思います。
西脇先生は、開口一番「なぜ、自分たちで考えた憲章案を商店街側に示し、商店街側の考えのまま修正して完成させることが『問題』であるか分かるか?」
続けて、「あきない憲章」の具体的イメージは「安城の例」。先週末、商店街サミットが安城市で行われ、安城の商店街から市長に「安城版あきない憲章」が手渡され、商店街と生活者の目指す方向性を民間主導で表明され実行に移されようとしている。安城では、ここまでくるのに3年を要している。
君たちは、「学生目線で藤が丘の商業集積を視察」して現況を把握し、「藤が丘を取り巻く統計データ(商業、人口、他)」「イベント」を名古屋市地域商業課を訪ねて集め、これから「住民の方々へのグループインタビュー」(11/19)を計画している『意味』をもう一度考えてほしい。
でも、「商店主は、会社員とは違う」「商店主は、自分がやりたいことを実現したいから経営している人だ」ということも理解しなければならない。場合によっては「地元にお客さんがほとんどいない」かもしれない。「他人の言うことは聞かないかもしれない」。
しかし、商業統計でみても藤が丘地区計の売り上げは減少し続けている。これは、異なる視点での取り組みが必要になっていることを意味している。
私は、位相をことにするステークホルダーが必要以上に多いのが商店街だろうと考えている。今まさに取り組もうとしているのは、位相の違いを超えて協働する土壌を築くことだ。それもまだまだスタートしたばかりで、全国的にも成功事例は少ない、あるいはほとんどない。
今、学生も藤が丘もチャレンジがスタートした。そして、私も。