アントレプレナーシップ・エデュケーター道場

アントレプレナーシップとは

アントレプレナーシップとは・・・
「起業家のような行動をする能力」

アントレプレナーシップ(entrepreneurship)
について

アントレプレナーシップは、新しい価値を提供する「起業家的行動能力」を意味しています。
新しい事業を創造し、リスクに挑戦する姿勢であり、起業する者に限らずあらゆる職業で求められる「生きる力」と言い換えてもよいでしょう。
そして、この点が重要なのですが、先行研究に従えば、「アントレプレナーシップが、後天的に修得できる能力である」とする研究成果が多く、そのように理解されるようになっています。

なぜ、アントレプレナーシップ・
エデュケーターが
必要なのか

特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターの原田紀久子代表は、インストラクター研修を通じ、キャリア教育もアントレプレナーシップ教育も「すべての教育活動を通じて学び、一生続いていくもの」であると指摘します。
そして、キャリア教育は「望ましい勤労観、職業観」を身につける教育であり、社会生活の中での自分自身の位置づけ、すなわち、自己の開発に主眼があり、対して、アントレプレナーシップ教育は、「より良い社会を創造していく行動能力」を身につける教育であり、他者への働きかけ、すなわち、自分を囲む社会を形成していくことに主眼があるとします。
このように考えれば、自ずと教育内容が異なってきます。キャリア教育には、キャリア・カウンセラー等の専門職が学校現場には入っています。その一方、アントレプレナーシップ教育にも、専門職は必要で、今は手探りで行っているのが現状です。専門的な教育内容や学びの機会を誰がどのように準備するのか、そして、学びの内容を評価し、コーチしていくのか?その役割を引き受けるのが「アントレプレナーシップ・エデュケーター」です。

アントレプレナーの活躍領域

アントレプレナーの活躍領域は、大きく分けて4つの領域に分類されます。
第1は、営利活動の領域で、「ビジネス・アントレプレナー」と呼ばれます。創業、既存企業の第二創業、社内ベンチャーや新規事業の担い手のことです。
第2は、行政の領域で、「パブリック・アントレプレナー」との名称が欧米では使われています。主に、旧態依然の行政サービスを刷新する決断と変更のための実践をリードする人たちのことを指します。
第3は、社会課題を克服する非営利活動の領域で、「ソーシャル・アントレプレナー」と呼ばれます。病児保育を手がけた、NPO法人フローレンス代表。外食代金の一部を貧困国の食事支援につなげる仕組みを打ち立てたTable for Twoの創業チーム等が有名です。
第4は、地域課題を克服する非営利活動の領域で、「シビック・アントレプレナー」です。日本に当てはめていえば、空き家を活用した中心市街地の再生、子供の社会教育の応援などを担う人々です。どのセクターに所属していようが、地域の次世代のことを考えた変革を推進する担い手です。
このように、アントレプレナーシップは私たちの周りで求められていることが類推できますね。